2026/10/06 19:31

キイロシリアゲアリは、働きアリが約2mmと小さな種類です。巣の広さだけで選ばず、隙間・通気口・連結部まで含めて、最も小さい働きアリが出られない構成を優先します。

基本情報

・巣内湿度レベル:4/5「湿潤」
・最小の働きアリ:約2mm
・最大個体(女王):約7mm
・最大コロニー規模:推定5,000〜20,000匹程度
・飼育設備への損傷性:[確認待ち]
・食性:糖質+動物性タンパク質

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1.女王のみ〜初期コロニー

試験管セパレーターv2:◎ 推奨

キイロシリアゲアリでは、試験管セパレーターv2を最も安全な初期飼育の選択肢として案内しています。

加湿できる巣を使い、乾燥させすぎないようにします。給水量を外から確認でき、コンパクトな範囲で巣の状態を見られます。

ただし、試験管本体だけで飼育設備が完成するわけではありません。取り付けるキャップ・通気部・継手・エサ場についても、小さな働きアリに対応しているか確認してください。女王が収まることと、働きアリが脱走しないことは別の確認が必要です。

試験管セパレーターv2を見る

給餌・清掃は小さな個体を確認しながら

働きアリが生まれたら、餌の交換と掃除ができるエサ場を用意します。餌や水は少量から始め、アリが取りついていないか確認してから食べ残しを取り出してください。

糖質と、幼虫の成長期に必要な動物性タンパク質を用意します。

次の巣へ移る目安

匹数だけで決めず、アリや幼虫で巣内が埋まり、管理する余裕がなくなってきたかを見て判断します。

大きな巣へ移すと、ふた・通気口・連結部など確認すべき箇所も増えます。増設先の小型種対応と、接続に使う部品の適合を確認してから引っ越してください。

2.働きアリが増えた後の巣選び

増設先は小型種対応の条件で選ぶ

平型石膏巣、箱型の湿潤種向け、横置きリンクスv2は、いずれも△ 条件付きです。標準仕様のまま、どれでも安全に使えるという案内ではありません。

湿度を保てることに加え、最小の働きアリが約2mmであることに対応した構造が必要です。巣本体だけでなく、セットに含まれるエサ場や給水器も確認対象になります。

増設性を検討する場合:横置きリンクスv2

ユニットを追加しやすいシリーズですが、当店のサイズ基準では、最小の働きアリが3mm未満の場合は対応を確約していません。キイロシリアゲアリはこの区分に当たります。

3mm以上4mm未満の種類に必要な「連結部内部へのチューブ挿入」を行うだけで、約2mmのキイロシリアゲアリにも対応するとは限りません。チューブレスで使えるとは案内できません。

対応が確認できる構成に限って検討してください。増設性や収容力の説明だけを見て、標準セットを選ばないようにします。

横置きリンクスv2 スターターセットの仕様を見る

観察性を検討する場合:箱型の湿潤種向け

縦方向に巣室を観察でき、給水状態を確認しやすい構成です。ただし、キイロシリアゲアリへの適合は△ 条件付きです。

現行Mdk-Bスターターセットの商品説明では、使用対象は体長3mm以上とされています。約2mmの働きアリに、標準セットの適合をそのまま当てはめることはできません。

大きなB-Hkdを選んでも、小型種の隙間対策が自動的に解決するわけではありません。巣の容量ではなく、各部の小型種対応を確認する必要があります。

箱型(Mdk-B)スターターセットの仕様を見る

箱型【大】(B-Hkd)スターターセットの仕様を見る

巣内の見やすさを検討する場合:平型石膏巣

上から観察しやすく、加湿できる巣ですが、キイロシリアゲアリへの適合は△ 条件付きです。石膏巣という素材だけで安全性を判断しないでください。

現行スターターセットの商品説明では、対象は体長3mm以上です。約2mmの本種については、ふたの合わせ目、出入口、通気部、接続先を含め、対応が確認できる構成であることが必要です。

石膏の含水量は外から分かりにくく、基本的には1シーズン程度を目安に交換する消耗品として扱います。使用条件を満たした場合も、交換や清掃を続けやすい構成を選びます。

平型石膏巣 スターターセットの仕様を見る

3.その他の用品を選ぶ際の注意

木製巣・木製タワー、大型種レイアウトシリーズ、大型石膏巣フレームは非推奨です。

大型種向けの用品は、女王が入る大きさであっても、約2mmの働きアリの脱走対策を満たすとは限りません。この種類では、設備を大きくする際にも小型種対応を優先します。

4.エサ場を選ぶ

エサ場と接続部を一組で確認する

巣を安全な構成にしても、エサ場の通気口や接続部に隙間があれば脱走につながります。未使用の接続口も含めて確認してください。

ラウンド3Dプリントタイプやリンクスのエサ場を、キイロシリアゲアリに無条件で使えるものとして案内していません。小型種対応が確認できる構成に限って検討します。

ラウンド3Dプリントタイプの仕様を見る

横置きリンクスv2 シングルエサ場タイプの仕様を見る

給餌時にふたを開ける場所、食べ残しを回収する場所を確保し、作業中のアリの位置を見失わない構成にしてください。

5.餌

糖質

スイーツパウダーproなどの蜜餌を、コロニーが食べる量に合わせて少量ずつ与えます。体が小さいため、大きな液だまりを作らず、摂取する様子を確認してください。

スイーツパウダーpro 約10gを見る

動物性タンパク質

幼虫の成長期には動物性タンパク質が必要です。基本は生き餌を推奨し、コロニーが食べられる量を与えます。

生餌・エサ虫から選ぶ

生き餌を使用できない場合は、粉末タンパク餌で代用できます。食べ残しをためないようにしてください。

粉末餌から選ぶ

6.飲み水

加湿と飲水は分けて用意する

巣を湿らせるための給水と、アリが直接飲む水は別に考えます。湿潤な巣で飼育していても、飲水できる場所を用意してください。

給水器は内部への侵入にも注意

外付け給水器には、超小型種がメッシュを通過する可能性についての注意があります。キイロシリアゲアリに使用する際も、メッシュ・接続部を含めた適合が確認できる構成で使います。

外付け給水器には5ccと30ccがあります。30ccは補水頻度を下げるための選択肢ですが、容量を増やしても小型個体への安全性が変わるわけではありません。

外付け給蜜器v2・給水器 5ccタイプの仕様を見る

外付け給蜜器v2・給水器 30ccタイプの仕様を見る

設置型5cc給水器は、商品説明に「目安3mm以下では内部に入る場合がある」との注意があります。約2mmの本種に、そのまま安全に使えるとは案内していません。

蜜餌は大量に常設しない

水の常設と蜜餌の給餌は分けて管理します。蜜餌を大量に入れて長期間放置せず、食べ残しは取り除いてください。

キイロシリアゲアリの飼育方法を詳しく知りたい方へ

生態、温度管理、越冬などの詳しい飼育方法は「ありぐら」で確認できます。

キイロシリアゲアリの飼育方法|ありぐら

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