2026/10/06 19:30

クロヤマアリには、初期の落ち着ける空間と、成長後の増設のしやすさを考えて用品を選びます。巣内湿度はレベル3を基本とし、箱型では乾燥種向けを案内しています。

基本情報

・巣内湿度レベル:3/5「普通」(4も許容)
・最小の働きアリ:約4mm
・最大個体(女王):約10mm
・最大コロニー規模:推定10,000〜20,000匹
・飼育設備への損傷性:[確認待ち]
・食性:糖質+動物性タンパク質

各項目の評価基準を見る

1.女王のみ〜少数の働きアリの初期飼育

試験管セパレーターv2:◎ 推奨

女王だけの創設期から、働きアリが少ない初期コロニーに向きます。最初から大きな巣を用意せず、コロニーに合う空間から飼育を始められます。

クロヤマアリは光や振動の変化に敏感です。飼育場所を頻繁に変えたり、観察のたびに巣を動かしたりせず、落ち着ける環境を整えます。給餌も巣を大きく揺らさず行える構成にしておくと管理しやすくなります。

働きアリが生まれたらエサ場を用意し、糖質と動物性タンパク質を与えます。巣を頻繁に開けずに餌を交換できるようにしておきます。

試験管セパレーターv2を見る

次の巣へ移る目安

匹数だけでなく、アリ・幼虫・繭による巣内の埋まり具合で判断します。飼育空間が手狭になってきたら、広い巣への引っ越しや増設を検討してください。

2.働きアリが増えた後の巣選び

増設性、縦型の観察、価格のうち、重視したいことに合わせて巣を選べます。横置きリンクスv2と箱型は◎ 推奨、平型石膏巣は○ 使用可です。

大規模化・増設重視:横置きリンクスv2(◎ 推奨)

クロヤマアリに◎ 推奨の巣です。将来の大規模化まで考えて、巣とエサ場を少しずつ増やしたい場合の中心になります。

・巣とエサ場を同じ規格で連結できる
・タワータイプで床面積を抑えながら巣室を増やせる
・コロニーの成長に合わせて構成を変更できる
・チューブによる配管を増やさずに拡張できる

最小の働きアリは約4mmで、当店のチューブレス連結基準を満たします。接続部まで含めて同じ規格で揃え、エサ場の管理と巣の増設を分けて行えます。

一つの巣で最大コロニー規模を収容するものではありません。巣内の混み具合を見ながらユニットを追加してください。

横置きリンクスv2 スターターセットを見る

横置きリンクスv2 タワータイプを見る

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縦型の観察を楽しむ:箱型・乾燥種向け(◎ 推奨)

縦方向に巣室が広がり、アリの巣らしい見た目を正面から観察できます。貯水量や給水状態が外から分かりやすく、給水の判断をしやすいことも利点です。

クロヤマアリは湿度レベル3が最適で、4も許容します。このページでは最適値に合わせ、箱型の乾燥種向けを案内します。湿潤な環境も許容することだけを理由に、湿潤種向けへ変更する必要はありません。

・Mdk-B:「乾燥種向けフタ」を選択
・B-Hkd:上部プラグに「ステンレスフィルター(乾燥種向け)」を選択

巣が手狭になったら、別の巣をチューブで接続して増設します。増設数が多くなるほど巣・エサ場・配管が別々に増えるため、大規模化では横置きリンクスv2の方が構成をまとめやすくなります。

箱型(Mdk-B)スターターセットを見る

箱型【大】(B-Hkd)スターターセットを見る

価格重視:平型石膏巣(○ 使用可)

平型石膏巣は○ 使用可です。上から巣内を観察しやすく、価格を抑えて始めたい場合に選べます。頻繁な移動や急な明るさの変化を避け、観察しやすさと落ち着ける環境の両方を考えて置き場所を決めてください。

石膏内部にどれだけ水分が残っているかは外から分かりにくく、基本的には1シーズン程度を目安に交換する消耗品として扱います。

別の巣をチューブで接続して増設できますが、大規模化すると巣と配管が増えます。将来の大規模飼育まで考える場合は、横置きリンクスv2の増設性も比較してください。

平型石膏巣 スターターセットを見る

3.その他の対応用品

大型種レイアウトシリーズ:○ 使用可

床材・石・植物などを配置し、エサ場の景観を楽しみたい場合の選択肢です。

クロヤマアリは体長の使用基準を満たしますが、最大コロニー規模は推定10,000〜20,000匹です。数十〜数百匹規模を主対象とするこのシリーズを、大規模飼育の主系統にはせず、増設性の高い巣と使い分けます。

大型種レイアウトシリーズを見る

木製巣・木製タワーと大型石膏巣フレームは、クロヤマアリには非推奨です。

4.エサ場を選ぶ

横置きリンクスv2を使う場合

シングルエサ場タイプをチューブレスで連結できます。巣と同じ規格で揃え、必要に応じてエサ場も増設できる構成です。

横置きリンクスv2 シングルエサ場タイプを見る

試験管セパレーター・箱型・平型石膏巣などを使う場合

ラウンド3Dプリントタイプを使用できます。巣とエサ場をチューブで接続し、給餌や飲み水の管理をエサ場側で行います。

エサ場(ラウンド3Dプリントタイプ)を見る

5.餌

クロヤマアリには、糖質と動物性タンパク質の両方を与えます。蜜餌だけに偏らず、幼虫の成長に合わせてタンパク餌も用意します。

糖質

スイーツパウダーproなどの蜜餌を、必要な量だけ与えます。

スイーツパウダーpro 約10gを見る

動物性タンパク質

幼虫の成長期には動物性タンパク質が必要です。基本は生き餌を推奨します。

生餌・エサ虫から選ぶ

生き餌を使用できない場合は、粉末タンパク餌で代用できます。

粉末餌から選ぶ

6.飲み水

巣を湿らせるための給水と、アリが直接飲む水は分けて考えます。石膏巣を使う場合も、エサ場側に飲み水を用意してください。

外付け給水器

外付け5ccタイプで通常使用できます。横置きリンクスv2スターターセットの標準外付け給水器も5ccタイプです。

補水の頻度を下げたい場合は30ccタイプを選べます。5ccでは不足するという意味ではなく、補水間隔を長くしたい場合の選択肢です。

外付け給蜜器v2・給水器 5ccタイプを見る

外付け給蜜器v2・給水器 30ccタイプを見る

ラウンドエサ場でも、自在継手を使って分岐させれば外付け給水器を接続できます。

自在継手v2|M16シリーズを見る

設置型給水器

エサ場内に設置型給水器を置く方法もあります。外付け式を接続しない構成では、こちらを選べます。

あり巣式 給蜜器|給水器|5ccタイプを見る

蜜餌は大量に常設しない

給水器は水の常設に使えますが、蜜餌は必要量だけ与えます。大容量の容器いっぱいに入れ、長期間そのままにする使い方は避けてください。

クロヤマアリの飼育方法を詳しく知りたい方へ

このページでは用品の選び方を紹介しています。生態、温度管理、越冬などの詳しい飼育方法は「ありぐら」で確認できます。

クロヤマアリの飼育方法|ありぐら

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